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Mino Daishiji Temple

龍王山 大師寺

大師寺とは

龍王山 大師寺
「龍王山 大師寺」は平成14年11月に落慶、開山した「高野山真言宗」のお寺です。大阪府北部、箕面市に位置しており、日本の滝百選に選ばれた箕面の大滝を擁する北摂箕面山麓を借景し、夏の新緑、秋の紅葉など大変風光明媚で自然豊かな場所にあります。阪急箕面駅付近にありながら見晴らしのいい高台にあるので境内からは大阪市内が一望でき、夏場の吹き抜けていく風は清涼そのものです。

ご本尊
ご本尊の「遍照金剛菩薩座像」は真如親王によって描かれた弘法大師空海の肖像画として唯一残された御影のお顔を彫刻家石黒孫七氏がコンピューターグラフィックで立体化し、それをもとに忠実に再現した「生身の弘法大師」で実際にこの世を生きたお姿(五臓六腑が胎内に納められ心臓は松久宗林作の弥勒菩薩)でお参りする人々を弥勒菩薩の化身として、常に温かく見守り喜びや悩み苦しみを聴き同行二人で導いてくださる大変ありがたい仏様です。また蓮台にお座りになられているお大師様も大変珍しい仏様です。ご真言は、「なむだいし、へんじょう、こんごう」(七回)

ふれ愛観音
本堂の前に「ふれ愛観音」が安置されています。このふれ愛観音は最後の仏師と言われた西村公朝師が清水寺・延暦寺・鎌倉長谷寺など全国約六十ヶ寺のためにつくられたもののひとつです。西村公朝師がふれ愛観音をつくられた経緯は、ある全盲の女性がぜひ触ってみたかったもの・・・それが仏像でした。このとき理解をしめした西村公朝師が彼女を京都・仁和寺に招待し、案内した仏像が国宝・阿弥陀如来!彼女は阿弥陀様の足、手、頬に触れ、阿弥陀様の両手をジッと握ったまま「安心する・・・とても身近な気がします」と語りました。彼女との出会いがきっかけとなって西村公朝師はふれ愛観音をつくり始めました。仏に触れることは仏から愛を受けるだけでなく、仏に愛をかたむけるということ。ぜひ手で触れて仏を身近に感じていただければと願っています。ご真言は、「おん、あろりきゃ、そわか」(三回)

真言宗とは
真言宗は、弘法大師(空海)が開いた宗派です。密教の根本となる本尊は「大日如来」(だいにちにょらい)です。大日如来は、宇宙の真理そのものを意味します。つまり、この世のすべてのものには「いのち」が宿っており、その「いのち」こそが大日如来であるということです。それは、仏様は遥か彼方、遠い存在にあるのではなく、いつでも、どこにでも存在しているということを意味します。弘法大師はこの真理を知ることにより、いかなる者であっても仏と成ることができる「即身成仏」(そくしんじょうぶつ)という教えを説かれました。宇宙の全てのものが、大日如来の「いのち」の顕れとして平等であり、相互に助け合うことによって、その「いのち」を生かし、すばらしい個性を発揮することで、「いのち」を生かされているという「感謝」の認識だけではなく、その「いのち」をどう生かしていくかということを説く、「実践的」な教えなのです。